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どの樹も、どの子もすばらしい

■リンゴにはリンゴしかない個性があります

リンゴの樹は、いつからリンゴなのでしょう。リンゴの樹は、クルミの樹になれるでしょうか。リンゴとクルミでは、どちらがすばらしいのでしょうか。

樹木にたとえれば答えがはっきりとわかるのに、人間の「こどもたち」について、大人はときどき勘違いをしてしまいます。目の前にいるお子さんは、お母さんのお腹に宿った瞬間から、その子以外のだれでもないし、だれかと比べることはできません。リンゴの樹がリンゴの樹であるように、その子はその子です。そして、こどもたちの数だけ、いろんな樹があっていいのです。このことを、私たちは大人はつねに思い起こす必要があるのではないでしょうか。

■人間と樹木の育ち方はよく似ています

小さな種から芽が出て、やがては大樹となるように、人間もゆっくりと時間をかけて大きく育っていきます。そのプロセスが不思議と似ていることを発見しました。まずは、イラストをごらんください。

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では、樹木の「種子期」、人間の「胎児期」から順に説明していきましょう。

【 種子期 】 人間でいえば胎児期にあたります。この時期にお母さんが赤ちゃんの存在をしっかりと意識して愛情を伝え、胎教を行うことで、母と子の絆がはぐくまれていきます。
● 胎教・・・母と子の絆(愛)
【 発芽期 】 生まれてから、言葉を話すようになる3歳児くらいまでが「発芽期」です。スキンシップと愛情によって、その子だけの存在感がはぐくまれる、とても大切な時期です。こどもたちは家庭という集団の中で守られ、お母さんやお父さんのまねをしながら、たくさんのことを吸収します。
● 家庭環境が大切
● 模倣の時代
● 集団欲(本能)・・・存在感(スキンシップ・愛)
【 生長期 (成長期) 】 10才代の時期が成長期です。個としての自覚が芽生え、自己主張が始まり、家庭の外へと行動範囲が広がっていきます。
【 開花期 】 人間でいえば10代後半頃からが、開花期にあたります。それぞれの個性が明確になり、感じる力や考える力が伸び、将来の夢や目標を思い描くようになります。
【 結実期 】 20代以降は結実期です。自分の夢や目標を実現させていく時期となります。

■無農薬栽培で実を結ぶ「奇跡のリンゴ」

青森県に、木村秋則さんという方がいます。この方は、リンゴの無農薬栽培に成功したことで、今や世界中から注目を浴びています。その木村さんが無農薬栽培を決意し、あれこれと試行錯誤を繰り返していたころ、リンゴの樹の元気がなくなり、手で押すとぐらぐらと揺れるくらいになったことがあるそうです。そのとき木村さんは、涙を流しながらリンゴに謝りました。「無理をさせてごめんな。実をつけなくてもいい。枯れないでおくれ……」 リンゴの樹1本1本に触れ、そうして声をかける日々を続けたそうです。

すると、どうでしょう。木村さんが声をかけたリンゴの樹は、すべて息を吹き返しました。いっぽう、声をかけられなかったリンゴの樹は、枯れてしまいました。それらの樹は、隣の畑との境にありました。リンゴに声をかけるという普通でない行動を、お隣さんに見られることにためらいがあった木村さんは、境界に生えていた樹には声をかけられなかったのです。
(参考資料『木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ』学研パブリッシング)

このエピソードから私たち大人が学ぶことは、多いと思います。

■樹木の根っこは、地上での姿を教えてくれます

リンゴと語り合いながら「奇跡のリンゴ」を育てた木村さんは、植物の地下での姿は、地上での姿と同じだと話しています。つまり、根っこがしっかりしていれば、その植物はどっしりとした幹をもち、青々と葉を茂らせ、見事な実を結ぶのです。

では、しっかりとした根っこを育てるために必要なものは何でしょう。それはおそらく、心からの愛情です。

そして、心からの愛情を与えるのに「もう遅すぎる」ということはありません。あるがままのその子を無条件に受け入れ、たっぷりと抱っこやスキンシップをすれば、人間という樹木の根っこは、どんどんたくましくなっていきます。そのたくましさに比例して、幹が太くなり、葉が茂り、その子だけがもつ存在感が輝いてきます。手で押すとぐらぐらと揺れるほど根っこが弱っていたリンゴが息を吹き返したように、愛情を与える側が真剣になれば、リンゴはその思いに応えてくれるのです。

■心からの愛情が、人間という樹木を育てます

人間という樹が美しい花を咲かせ、見事な実りを迎えるには、どうすればいいのでしょうか。やはり、種子期(胎児期)、発芽期(3歳児まで)、成長期(10歳まで)が大切であることは間違いありません。

けれど、木村さんのエピソードが教えてくれるように、遅すぎるということはないのです。子育ての世界ではよく、3歳までが肝心ということがいわれます。それも事実なのですが、たとえ3歳を過ぎても、また大人になってからでも、今すぐ気づいてたっぷりの愛情を与えれば、人間という樹はいつでも育ち直すことができるのです。

皆様のお子さんは、どんな樹に育つのでしょうか。私たちは、それを心から楽しみにして、立派な根っこをもった大樹に育つお手伝いをしたいと思っています。

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